第26回にのみや観光フォトコンテスト[入賞作品]

- 観光協会では、二宮町の観光PRとして、自然や、風景、旧跡など、「にのみや」の魅力が伝わる写真を広く募集する「フォトコンテスト」を行っております。インスタグラム部門も好評で、多くの作品が寄せられました。
写真部門 推薦「海霧燃え立つ浜辺」 内山 昌俊 さん
審査結果
【応募結果】
| 写真部門 | |
|---|---|
| 応募者数 | 作品数 |
| 41名 | 207点 |
| インスタグラム部門 | |
|---|---|
| 投稿者数 | 投稿数 |
| 91名 | 467点 |
【総評】 (審査員長 山口 高志 氏)
昨年(2020年2月)から長引くコロナウイルス禍により二宮町の主な祭礼及びイベントも自粛中で、応募作品も減少するのではと危惧致しつつ望んだ作品審査会。会場に提示された応募作品群を目にその不安が霧消し、多くの応募作品の美しい色彩に視線を奪われました。恒例の年中行事や祭りが行われず、その部門の作品は見られずでしたが、其れを補い上回る高品位の応募作品が寄せられた事は収穫で有るとともに喜びです。
特に、二宮町のランドマーク的存在である吾妻山公園の自然や景観美をモチーフに、動感を感じるスナップ情景、詩情を感じる作品が多く印象に残ります。
昨年から加わったインスタ部門。スマホ等の目の延長とも言える操作の手軽さを活用したフレキシブルな作品を多く応募頂いた事に感謝致します。
入賞作品
写真部門 推薦
推薦 「海霧燃え立つ浜辺」 内山 昌俊 さん

- 小田原市との境を流れる中村(押切)川河口付近でのシーンと思われます。強い西風の吹く日没間際の二宮梅沢海岸らしさを無駄の無い的確な画面構成で情感豊かに表現されました。潮に濡れ光る海岸線、視線を集めるピンポイントの釣り人の配置。箱根二子山の肩に没せんとする夕日。実にバランスが良い上に、日没間際の潮風の冷たさを画面から感じます。
写真部門 特選
特選 「海霧の朝」 近藤 俊夫 さん

- 温暖な二宮梅沢海岸で気嵐(蒸気霧)が見られるのは厳寒期に指折り数えるほど。海岸からかなり離れた吾妻山山頂からナノハナに朝日が差し掛ける時刻まで見られるのは極稀です。その希少な現象を実にタイミング良く端然として安定の良い画面で活写されました。吾妻山のナノハナが見頃となる冬の大気の清浄が画面に満ちています。
特選 「咲き誇る」 佐藤 美栄子 さん

- サクラのシーンズンに二度と見られぬ様な絶好の快晴に恵まれたのも幸いですが、その好条件を十二分に活用された画面構成の巧みさが光ります。カメラポジションが正鵠無比。幹から左右に広がる満開の枝が訪れた人々のみならず、遠い背景の富士から箱根連山まで、優美且つ優しげに包み祝福するように映ります。明快クリアーな色彩も魅力。
特選 「真夏の夜明け」 野川 礼一 さん

- タイトルの「真夏の夜明け」を肌感覚で実感するシーン。寝苦しく蒸し暑い夜明け方、寝ぼけ眼で梅沢の浜に涼を取りに出向き、東の空に目をやると湿気に潤むベール状の雲の層に赤い太陽が音もなく霞んで浮かぶ。三々五々浜辺に集う人々、昇る朝日を恰もジャンプ台とするような西湘二宮インターの橋脚の扱い、見立て効果が秀逸です。
写真部門 準特選
写真部門 入選
【入選】
「古代二宮のお花見場」
加藤 庸介 さん
【入選】「春色の丘」佐藤 美栄子 さん
【入選】「新緑の頃」本間 浩一 さん
【入選】
「早春の景観」
樋口 文二郎 さん
【入選】
「こんにちは」
福長 昌枝 さん
インスタグラム部門 推薦
推薦 中居 里美 さん(coyuru3103)

- 吾妻山の芝生広場を舞台とした一篇の詩的情景です。公園を管理するボランテアの方々と、手入れされたばかりの芝原にいとも可愛げにおちゃんこした幼子。互いの存在を認め、言葉を介さずとも理解し心を通わせる。距離感、間を実に程よく感じます。画面の明快さもこのシーンに相応しく、和みの情景です。
インスタグラム部門 特選
特選 和田 一彦 さん(kzwd2020)

- 川勾神社本殿脇の絵馬をモチーフに、撮影レンズのディストーション(歪曲収差:絵馬と柱が上下方向へ伸びて歪んで見える)現象を不自然と感じぬ程度に活かし、龍の絵馬が眼前に迫まるような迫力を生んだ、上手い作画手法。発色もリアルです。
特選 上水流 ユリ さん(yuri_kamizuru)

- 二宮海岸は投釣り発祥の地とも言われ、年間を通じ波打ち際での釣人を目にします。ゆったりと弧を描く海岸線に跡を残す潮が変化に富むリズムを刻み、目を引くポイントである半シルエットの二人の釣り人の配置、間隔が亭々と伸びる海岸の奥行きを盛るとともに、雲を透かすピンポイントの朝日が夏の早朝感を伝えます。




